中学生の家庭教師会社を選ぶポイント
中学生のお子さんに家庭教師をつけようと思ったときにどんな風に家庭教師会社や家庭教師の先生を選べばよいのでしょうか?
ここでは、中学生の家庭教師の料金の相場や指導回数(頻度)、中学1年生から3年生までの学年ごとの指導内容、塾や通信教育との比較などを通じて、家庭教師を検討する際のポイントについて解説しています。
目次
中学生の家庭教師の料金や時間
料金・月謝の相場は?
週1回60分で 月1万2千円~1万7千円ぐらいが相場
中学生の家庭教師の料金の相場は、週1回60分で 月1万2千円~1万7千円ぐらいです。
小学生と同様に中学生も学年が上がるごとに料金が上がる傾向があります。中学1年~3年まで料金が一律の家庭教師会社も少なくないですが、小学生の料金よりは高くなるでしょう。
また、高校受験対策、特に難関高校の対策の場合は通常の指導よりも高くなる家庭教師会社が多い傾向です。
時間や頻度はどのくらい?
週1回(60分)、もしくは週1回(90分)、週2回(60分)などが一般的です。
苦手科目克服や勉強の習慣づけの場合は週1回、受験対策、定期試験対策の場合は週2回など、家庭教師を頼む目的によっても頻度・時間が変わってきます。
週1回(60分)や週1回(90分)、週2回(60分)などが一般的
指導教科は?
小学生の場合は全科目を頼むケースも多々ありますが、中学生になると1科目あたりの負担も大きくなってくるので、科目を絞って頼むご家庭が多くなります。もちろん主要5教科全て頼むことも可能です。
科目を絞って頼むご家庭が多い。
指導内容(学年別)~どんなことを教える?
中1(中学1年)
中学生になると小学校までとは違った新しいことが目白押しです。算数は数学に変わり、主要教科に英語が追加されます。学校生活では部活動を始めるお子様も多いでしょう。学校生活の変化に慣れながら勉強も進めていかなくてはいけません。もし中学1年から家庭教師を始めるのであれば、ある程度学校に慣れてからをおすすめします。
また、中学生からは「出来る子」と「出来ない子」の差が激しくなってきます。特に数学や理科は小学生の内容がきちんと理解出来ていないと、つまづいてしまうことになるので小学生の内容の復習・補習も大切です。
この他、中学生からはいわゆる定期試験(中間試験・期末試験)も始まり学校内での成績(順位)が出されるようになります。
中2(中学2年)
中学2年は学校生活には慣れてくる時期ですが、中学1年の内容と比べると各教科とも難易度が大幅にアップします。国語や社会は差がつきにくのですが、英語や算数、理科については出来る子と出来ない子の差がはっきりしてくる時期です。
中2で勉強に遅れが出てくると、中3の授業の理解度や受験対策などにも影響してくるので、苦手教科や苦手分野がある場合は、家庭教師などを利用して早め早めの対策がおすすめです。
中3(中学3年)
志望校合格に向けた高校受験対策が本格化します。また、内申点アップのために定期試験対策(中間試験・期末試験)も重要となるでしょう。
受験対策では、今勉強中の中3の内容はもちろんのこと、中学1年、2年の内容も復習しなくてはいけません。特に数学や理科は中1、中2の内容を理解していないと中3の内容が理解できないという場合もあるので、これまでの復習が非常に大切です。もし、受験対策で家庭教師を始めるのであれば、出来るだけ早い時期の方がいいでしょう。
家庭教師会社によっては、冬休み以降に受験直前対策を実施するところもあります。
指導内容(教科別)~どんなことを教える?
国語
国語は一般的に勉強のやり方が難しいとされている教科です。そのため、家庭教師を利用するご家庭もやや少なめですが、勉強のやり方によっては大きな成績アップを望める教科でもあります。
中学生になると古典の学習が始まります。古典の内容は、古文や漢文、和歌や俳句です。古典は古語や文法を覚えることで対応出来るので勉強しやすいでしょう。
一方、現代文の方はどんな勉強をすればわからないという人も多いようです。ただ、文章を読んで論理的に回答を導き出すという過程を繰り返し訓練することで国語に強くなることが出来ます。選択式だけでなく記述式の問題についても同様です。
数学
小学校のときは「算数」だったものが中学に入ると「数学」に変わります。方程式や関数、図形の証明問題など内容はより専門的になり、苦手意識を持つ人も大幅に増えます。
中1では方程式を習います。式の中で文字を扱うことに慣れずつまずくお子さんが多い単元です。さらに中学2年では、連立方程式や1次関数、図形の証明(合同条件など)、中学3年で2次方程式や平方根、3平方の定理など、単純な計算問題にとどまらない単元が次々と登場します。
一度苦手意識を持ってしまうと、どんどん深みにはまってしまうこともあるので、数学の授業についていくことが難しいと感じた際には、早め早めに家庭教師や個別指導塾などを利用して補習していくことをおすすめします。
理科
中学生の理科は、物理、化学、生物、地学の内容を中1から少しずつ学んでいきます。つまずきやすいのは、中2の「化学変化と原子分子」、「電流」、中3の「化学変化とイオン」、「運動とエネルギー」などです。
理科は、物理・化学の分野を中心に計算問題もあります。また、知識を問う問題でもただ暗記しただけでなく、習得した知識を活用して論理的に考えて答えを導き出すような問題も出てきます。
いわゆる理系分野(物理・化学)は苦手な人も多いので、特定の分野・単元のみ家庭教師をお願いするのもいいでしょう。
社会科
中学生の社会は、大きく分けて、地理、歴史、公民の3つの分野に分かれます。中1、中2で地理、歴史、中3から公民を習う形です。
社会は基本的には暗記で対応出来るので、勉強時間が成績に結びつきやすい教科です。ただ、やみくもに暗記するのではなく、関連項目を体系的に覚えていくと記述式の問題にも強くなるので、覚え方・暗記のやり方がわからないという人は家庭教師をお願いしてみてもいいでしょう。
英語
中学生になると英語が基礎教科に加わります。他の基礎科目が小学校低学年からスタートするのに対して、英語は中学から本格スタートのため学習内容は非常に基本的なものです。そのため、家庭教師や塾できちんと勉強すれば成績に繋がりやすい教科でもあります。
中1~中2の内容はbe動詞や一般動詞、形容詞、助動詞などが中心です。英語への慣れの問題もありますが、授業に全くついていけないというケースは少ないでしょう。3人称単数や不定詞、比較表現などはやや注意が必要かもしれません。
中3では「現在完了形」や「関係代名詞」など苦手とする人が多い文法表現が多く出現します。「現在完了」や「関係代名詞」は日本語には無い表現のため理解しにくい部分です。この他、中学3年になると本格的に高校受験の英語を意識した勉強を始める必要もあります。
家庭教師・塾・通信教育、どれがいい?
塾、個別指導塾との違い
集団塾は一定の学力が無いと講義についていけない可能性も。
家庭教師と塾、個別指導塾の料金を比べた場合、集団塾が最も安く、家庭教師が最も高くなります。先生一人が一度に指導するお子さんの数を考えれば当然でしょう。この辺りは小学生のケースと同様です。
集団塾の場合は、講義についていけなくなっては意味がないので、学力が平均以上のお子さんでないとおすすめできません。勉強嫌いなお子さんや勉強が苦手なお子さん、ご自宅の近くに塾がない方の場合は家庭講師をおすすめします。
塾によっては特定の高校に絞った受験対策を実施しているとこもあるので、志望校が決まっている方の場合はこうした塾もおすすめです。
通信教育(進研ゼミ、Z会)との違い
料金や手軽さなら通信教育、
勉強の習慣づけや苦手克服なら家庭教師。
自主的に家で勉強する習慣のあるお子さんであれば、難関高校を受験したいといたケースを除ければ通信教育でも十分かもしれません。これから勉強の習慣づけをしたい方や苦手教科を克服した方、受験対策をしたい方は家庭教師がおすすめです。
よくある質問(FAQ)
Q.何年生から始めるのがいいの?
A.中学に入ってすぐに始めるのも一つの方法なのですが、中学校に入るとこれまでとは様々な違いが出てくるので学校生活に慣れてから始めても遅くはありません。
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