家庭教師と通信教育 どっちが向いてる?
家庭教師と同様に家に居ながら利用出来る学習サービスの一つに通信教育(通信添削)があります。進研ゼミ、Z会、公文式などが有名です。
ここでは家庭教師と通信教育の特徴を様々な観点から比較しています。お子さんには家庭教師と通信教育のどちらが向いているのか確認してみましょう。
目次
通信教育の特徴
通信教育の基本的な仕組みは、月に1回届く教材で学習、その中の課題(テスト形式のもの)を提出して添削してもらうというものです。教材はテキスト教材が一般的ですが、最近ではタブレットを利用した学習教材やインターネットを利用したものもあります。
また、体験型教材が付いてくるものもあり、特に進研ゼミの小学生コース(小学講座)は学習付録が充実しているのが特徴的です。期末には模擬テストを受けて学習理解度をチェックすることも出来ます。
なお、ここで取り上げる通信教育はいわゆる通信添削式のものです。インターネット通信を利用したオンライン家庭教師についてはこちらで解説しています。
家庭教師と通信教育の比較
料金について
入会金 | 月謝 | その他 | |
---|---|---|---|
家庭教師 | 約20,000円 | 約15,000~30,000円 | 交通費など |
通信教育 | なし | 約5,000円 | なし |
料金については、家庭教師よりも通信教育の方が安くなります。
家庭教師の場合は、一般的に入会金(2万円前後)が設定されている他、先生への交通費も支払う必要があります。一方、通信教育では、月謝以外の費用がかからない上に月謝自体も家庭教師より安く上がります。
通信教育のメリット
- 料金が家庭教師に比べて安い
- 好きな時間に取り組むことが出来る
- 離島や山村といった遠隔地域でもOK
自宅に居ながら出来るという点は家庭教師と同様ですが、料金(月謝)が安く好きな時間帯に勉強が出来るというメリットがあります。また、家庭教師は離島や山村部の場合、派遣可能な範囲に先生がおらず受講出来ないということもあり得ますが、通信教育は住む場所を選びません。
但し、好きな時間に出来るという点は融通が利くというメリットがある一方で、いつでも出来るからと勉強が後回しになってしまう懸念もあります。注意しましょう。
通信教育のデメリット
- お子さんがやる気を出さないと学習が進まない
- わからない時にすぐに質問出来ない
- 途中で投げ出してしまうこもある
通信教育の最大のデメリットはお子さん自身が勉強に対してやる気を出さないと学習が進まないという点です。
また、教材を勉強中にわからない点が出てきたときもすぐに質問することが出来ません。
家庭教師と通信教育の併用について
家庭教師は一般的に週1~2回程度ですので、家庭教師が無い日に通信教育の勉強をするという方法もありでしょう。通信教育の教材でわからない点を家庭教師の先生に聞くことも出来ます。
但し、家での学習の負担が増えるので、勉強が好きな子、勉強に対して積極的な子でないと難しいでしょう。
どちらも中途半端になってしまう可能性もあるので、併用をお考えの方は最初から両方始めるのではなく、まずは家庭教師だけを始めて余裕があれば通信教育も、という方法もあります。
家庭教師と通信教育、どっちが向いてる?
家庭教師が向いている方
- お子さんが家で勉強する習慣が無い
- お子さんの成績が平均に届かない、勉強に苦手意識がある
- 親御さんがお子さんに勉強を教える余裕がない
家庭教師の先生は、勉強を教えるだけでなくお子さんのやる気を引き出すのも上手です。普段、家で勉強をする習慣が無いお子さんの場合は、通信教育より家庭教師の方が向いていると言えるでしょう。
また、お子さんが勉強に苦手意識を持っている場合も家庭教師をおすすめします。通信教育の教材の中でわからないところが多くなると途中で投げ出してしまうことがあるからです。
通信教育が向いている方
- お子さんが極端な勉強嫌いではない
- お住まいが離島・山村、電車やバスの利用が困難な地域
- 費用(月謝)を出来るだけ安く抑えたい
通信教育に関しては、お子さんが自主的に勉強する習慣を持っていることが大切となります。普段から家で勉強するようなお子さんであれば通信教育を始めても効果があるでしょう。
この他、離島や山村地域にお住まいの方の場合、家庭教師の先生の派遣を断れることもあるので、そういった地域にお住まいの方にも通信教育がおすすめです。
また、通信教育は家庭教師や塾と比べても圧倒的に料金は安く上がります。まずは費用を抑えたいと考えている人は候補の一つとして考えていいでしょう。
勉強しない・勉強嫌いの5つ理由と改善策
「家で勉強をしない」「勉強が嫌い」には、お子さんそれぞれにきちんとした理由があります。そして、それを解決するための最適な方法もお子さんのタイプや生活環境によっても異なります。
まずはお子さんが、どんな理由で勉強嫌いになってしまったのかを把握して、お子さんにはどんな解決策があっているのかを確認していきましょう。