家庭教師と塾(集団塾) どっちが向いてる?
ここで解説する塾とは、10~30人程度の生徒を一度に指導する形式の塾のことです。このサイトではマンツーマンの個別指導塾と区別するために集団塾またはグループ指導と呼んでいます。
ここでは集団塾と家庭教師を比較し、集団塾にはどんなメリットがあって、どんなデメリットがあるのか、詳しく解説しています。お子さんには家庭教師と集団塾のどちらが向いているのか確認してみましょう。
目次
塾(集団塾・グループ指導)の特徴
一昔前は塾と言えば、1人の講師が数十人の生徒に対して指導を行う集団塾が主流でした。現在は個別指導塾の勢いに押されて減少傾向にありますが、受験対策や難関校対策といった分野で役割を発揮しています。
集団塾の講師1人対生徒数十人という授業スタイルは学校と同じなので、お子さんも授業に入り込みやすいでしょう。
コースの基本は受験対策・難関校対策
集団塾の指導コースは中学受験対策や高校受験対策、難関校対策が中心となります。苦手克服や弱点強化のような勉強が苦手なお子さん向けのコースはほとんど見られません。
体験学習や見学制度
入会・入塾前に体験学習を受けることが出来る塾もあります。但し、家庭教師や個別指導塾とは異なり完全無料ではなく一部教材費などが掛るケースもあるので、その点は注意しましょう。
また、ほとんどの集団塾において塾・教室の見学も可能となっています。
個別指導とグループ指導の両方を運営する会社もある
「栄光ゼミナール」のように個別指導塾と集団塾の両方を運営している会社もあります。受験対策はグループ指導、苦手対策は個別指導といった形で役割を分担しています。
家庭教師と集団塾の比較
料金について
入会金 | 月謝 | その他 | |
---|---|---|---|
家庭教師 | 約20,000円 | 約15,000~30,000円 | 交通費など |
集団塾 | 約0~20,000円 | 約10,000~20,000円 | 約3,000円前後 |
料金については、家庭教師よりも個別指導塾の方が安くなりますが、マンツーマン形式の場合はその差が小さくプラン内容によっては家庭教師よりも高くなることもあるでしょう。
入会金については無料の塾と約2万円前後必要になる塾とに分かれます。
集団塾のメリット
- 受験対策のノウハウを持っている
- 教室には他の生徒さんもいるので刺激になる
- 家庭教師や個別指導塾より料金が安い
- 自習室などの環境を利用出来る
塾では、お子さんと近い学力を持った他の生徒さんとの交流があるので刺激も受け続けながら勉強に取り組むことが出来ます。この点は家庭教師や個別指導塾には無い大きなメリットと言えるでしょう。
月謝を見ても家庭教師・個別指導塾よりも安い料金設定になっています。マンツーマンで指導するよりも1人の講師が数十人に対して指導する集団塾の方が料金が安いのは当然と言えるでしょう。
この他、大半の塾において自習室が設置されており塾生が自由に利用出来るようになっています。
集団塾のデメリット
- 授業についていけなくなってしまうこともある
- スケジュールの融通が利かない
- 教室・塾まで通学する必要がある
- 近くに塾が無い人は利用出来ない
- お子さんの様子がわからない
集団塾の最大のデメリットは授業の進行に付いていけなくなってしまうことがあるという点でしょう。家庭教師や個別指導塾であれば生徒一人一人の理解度に応じて指導のスピードを調整出来ますが、集団塾ではそういった配慮はされません。
また、授業スケジュールの融通が利きにくい点もデメリットと言えます。家庭教師や個別指導塾の場合は、先生とお子さんの双方に都合の良い時間を調整して指導を受ける時間や曜日を決めることが出来ますが、集団塾では授業の日時が予め決まっているので、お子さんの方が合わせる必要があります。
この他、近くに塾が無い人は当然受けることが出来ませんし、通学圏内に塾があった場合でも通学時間や交通費などは別途考慮する必要があるでしょう。
家庭教師と集団塾、どっちが向いてる?
家庭教師が向いている方
- お子さんが家で勉強する習慣が無い
- お子さんの成績が平均に届かない、勉強に苦手意識がある
- 親御さんがお子さんに勉強を教える余裕がない
家庭教師の先生は、勉強を教えるだけでなくお子さんのやる気を引き出すのも上手です。普段、家で勉強をする習慣が無いお子さんの場合は、通信教育より家庭教師の方が向いていると言えるでしょう。
また、お子さんが勉強に苦手意識を持っている場合も家庭教師をおすすめします。通信教育の教材の中でわからないところが多くなると途中で投げ出してしまうことがあるからです。
集団塾が向いている方
- 中学受験・高校受験の対策をしたい
お子さんの学力が平均以上でさらに中学受験や高校受験を考えているのであれば、集団塾を検討してもいいでしょう。
確かに家庭教師や個別指導塾と比べると月謝は安いのですが、料金面だけを優先して集団塾を選ぶことはおすすめ出来ません。特に学力が平均以下のお子さんの場合、授業についていけずに全く無駄になってしまう可能性もあります。
勉強しない・勉強嫌いの5つ理由と改善策
「家で勉強をしない」「勉強が嫌い」には、お子さんそれぞれにきちんとした理由があります。そして、それを解決するための最適な方法もお子さんのタイプや生活環境によっても異なります。
まずはお子さんが、どんな理由で勉強嫌いになってしまったのかを把握して、お子さんにはどんな解決策があっているのかを確認していきましょう。