家庭教師と個別指導塾 どっちが向いてる?
個別指導塾は、先生と生徒が1対1という点では家庭教師に近い指導形式と言えます。家庭教師にしようか、個別指導にしようか、迷われている方は多いでしょう。
ここでは個別指導塾と家庭教師を比較し、個別指導塾にはどんなメリットがあって、どんなデメリットがあるのか、詳しく解説しています。お子さんには家庭教師と個別指導塾のどちらが向いているのか確認してみましょう。
なお、このサイトでは講師1人が10~30人程度の生徒を指導する形式の塾のことを集団塾と呼び個別指導塾と区別しています。
目次
個別指導塾の特徴
個別指導塾とは、講師1人が生徒1~3人程度を指導する形式の塾のことです。ここ最近は大人数の生徒を指導する集団塾の数が少なる一方で個別指導塾の数は増加傾向にあります。
全国展開する「ITTO個別指導塾」や「明光義塾」、大都市圏に展開する「個別指導学院(TKG)」などが有名です。この他、地域限定の個別指導塾が多数存在します。
指導スタイル【1対1 or 1対2~3人】
個別指導塾の指導スタイルには、講師1人が生徒1人を担当するマンツーマンの形式と講師1人が生徒2~3人程度を同時に担当する形式とがあります。大半の個別指導塾では、どちらの形式にするかを選択することが可能です。当然ながらマンツーマンの方が料金は高くなります。マンツーマン(1対1)形式の塾のことを完全個別指導塾と呼ぶことがあります。
講師の指名制度について
個別指導塾では、親御さんからのヒアリングやお子さんの現在の成績などを元に担当する講師を塾側で選定するのが一般的ですが、逆に担当講師を指名することも出来ます。
こうした指名制度は家庭教師では稀です。個別指導塾の場合、その塾にどんな先生が所属しているのかを知ることは出来ますが、家庭教師では担当エリア内にいる先生を全て知ることは出来ないためです。
講師のランク付けと料金の違い
一部の個別指導塾に限りますが、所属講師を指導力によりランク付けして、より指導力の高い講師ほど料金が高くなる仕組みを導入しているところがあります。こうした講師によって料金が変わる仕組みというのは家庭教師ではほとんど見られません。
家庭教師にしても個別指導にしても、どんな先生に担当してもらえるかという点が非常に重要な要素なので、料金を上げればより優秀な先生についてもらえるという点はわかりやすくて良いかもしれません。
無料体験や見学制度
大半の個別指導塾では、家庭教師と同様に入会前に無料の体験授業が受けられたり塾の様子を見学出来たりする制度が設けられています。
塾の雰囲気を掴むためにもこうした制度を利用してみることをおすすめします。
個別指導と家庭教師の両方を運営する会社もある
家庭教師で有名な「家庭教師のトライ」ですが、「個別教室のトライ」という個別指導塾を運営しています。このように家庭教師の運営会社がマンツーマンの指導ノフハウを活かして個別指導塾を運営しているケースがいくつかあります。
家庭教師と個別指導塾の比較
料金について
入会金 | 月謝 | その他 | |
---|---|---|---|
家庭教師 | 約20,000円 | 約15,000~30,000円 | 交通費など |
個別指導塾 (1対1) |
約0~20,000円 | 約12,000~25,000円 | なし |
個別指導塾 (1対2~3) |
約0~20,000円 | 約7,500~15,000円 | なし |
料金については、家庭教師よりも個別指導塾の方が安くなりますが、マンツーマン形式の場合はその差が小さくプラン内容によっては家庭教師よりも高くなることもあるでしょう。
入会金については無料の塾と約2万円前後必要になる塾とに分かれます。
個別指導塾のメリット
- 教室には他の生徒さんもいるので刺激になる
- 家庭教師に比べると料金が安い
- 自習室などの環境を利用出来る
個別指導と言っても塾・教室に行けば、他のお子さんも勉強しているのがわかりますので、勉強に対して孤独に感じずいい刺激になります。この点は家庭教師には無い通学制の大きなメリットと言えるでしょう。
また、先生と生徒が1対2~3人形式のプランであれば家庭教師に比べて料金を安く抑えることが可能です。
この他、多くの個別指導塾では自習室が設置されていて、塾生が自由に利用出来るようになっています。
個別指導塾のデメリット
- 教室・塾まで通学する必要がある
- 近くに個別指導塾が無い人は利用出来ない
- お子さんの様子がわからない
- 1対2~3人形式の場合、授業時間を有効に活用出来ないことがある
- 1対1人形式の場合、月謝が家庭教師に近い金額になってしまう
当然ですが、個別指導塾で指導を受けるためには教室・塾まで通学する必要があります。近所にあれば良いのですが、場合によっては電車やバスの利用など交通費が掛ることもあるでしょう。また、離島や山村地域のように通学圏内に塾が無い人は利用出来ません。
また、個別指導塾の魅力の一つは料金の安さですが、料金が安いのは先生と生徒が1対2~3人形式のプランの場合だけです。1対1のマンツーマン形式の場合は家庭教師との料金の違いは小さくなります。
一方、料金の安い1対2~3人形式の個別指導ですが、こちらは1人の先生が複数を同時に受け持つのでどうしても生徒1人に対する指導時間は短くなってしまいます。
この他、家庭教師とは違ってお子さんの勉強の様子がわからないという点もデメリットに感じる方もいでしょう。
家庭教師と個別指導塾、どっちが向いてる?
家庭教師が向いている方
- お子さんが家で勉強する習慣が無い
- お子さんの成績が平均に届かない、勉強に苦手意識がある
- 親御さんがお子さんに勉強を教える余裕がない
家庭教師の先生は、勉強を教えるだけでなくお子さんのやる気を引き出すのも上手です。普段、家で勉強をする習慣が無いお子さんの場合は、通信教育より家庭教師の方が向いていると言えるでしょう。
また、お子さんが勉強に苦手意識を持っている場合も家庭教師をおすすめします。通信教育の教材の中でわからないところが多くなると途中で投げ出してしまうことがあるからです。
個別指導塾が向いている方
- どちらかと言えば空きっぽい性格である
- 近所に個別指導塾がある
- 費用(月謝)を出来るだけ安く抑えたい
家庭教師の場合、自宅での勉強になるので周りに左右されずに集中出来るというメリットがある一方で、周りの刺激が少なく空きっぽい性格のお子さんの場合は途中でやめてしまうこともあり得ます。
これが個別指導塾であれば、他の生徒さんとの交流は少ないものの、同じ教室内で勉強しているのはわかるので、自分も頑張ろうという刺激になります。
勉強しない・勉強嫌いの5つ理由と改善策
「家で勉強をしない」「勉強が嫌い」には、お子さんそれぞれにきちんとした理由があります。そして、それを解決するための最適な方法もお子さんのタイプや生活環境によっても異なります。
まずはお子さんが、どんな理由で勉強嫌いになってしまったのかを把握して、お子さんにはどんな解決策があっているのかを確認していきましょう。
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